サッカー観戦記~2015年3月J第1節:鳥栖 VS 新潟
2015年3月7日
Jリーグ第1節
鳥栖 VS 新潟 2-1(豊田(PK)、池田)

■前提
2015年の開幕戦。
2014年は5位の鳥栖と、12位の新潟。
5位の鳥栖は首位と勝ち点差はわずかに3。
しかし得失点差や安定感などまだまだトップグループとは差がある。
だが、新潟とはJリーグでは4連敗している。
森下新監督になり、安田が抜けたものの、ほとんどの主力が残った鳥栖。
新しい戦いが始まる。
■スタメン
GK:林
DF:丹羽 菊地 ミンヒョク ソングン
MF:藤田 谷口
MF:ペク 池田 キムミヌ
FW:豊田
■前半
鳥栖と新潟はチームスタイルが似ている。
前線からしっかりとプレスをかけていき、手数をかけずに攻める。
そんな中で存在感を発揮したのは新潟の外国人3人。
コルテースは噂ほど派手な選手ではなかったが、
堅実なプレーと的確なパスでチームを落ち着かせていた。
鳥栖の左SBはチェ。ここでボールが落ち着かず
無理やりなクリアが多く、新潟の時間が増えた。
そして、中盤ではレオシルバが谷口らに仕事をさせず
圧力をかけ続けた。
鳥栖の狙い目は左サイド。
ペクとキムミヌが交互に攻めたが、新潟の左サイドが固いのに比べて
急造の右サイドは穴になっていた。
だが、一番の脅威はラファエル。
強靭なフィジカルで鳥栖のDFをものともせずシュートまで持っていく。
前半のうちにミンヒョクのチェックでずれたDFラインを抜け出して
スピードとパワーを見せて新潟が先制。
ここからしばらく新潟の時間であったが、
転機となったのは舞行龍ジェームズの怪我。
これにより大野に交代した新潟はじょじょに後ろの安定感がなくなる。
そして丹羽の良いクロスを豊田が潰されてPK。
これを難しい右上隅に自ら決めて1-1で前半を折り返す。
■後半
後半、メンバーを代えずに望んだ鳥栖。
前半以上にプレスを強めてきたのは鳥栖のほうだった。
ロングスローやコーナーを増やしてじょじょに押し込んでいく。
そしてゴール近くで得たFKを藤田がやわらかいクロスを入れる。
豊田と谷口の間からぽっかりと空いたスペースに池田が飛び込んで2-1と逆転。
その後、お互いに決定機は少なく、中盤や前線での潰し合いが目立つ試合となった。
途中で出てきた指宿にも仕事をさせず、
早坂、水沼を出して運動量を確保して逃げ切りに成功。
サポーター以外からは見るべきハイライトの少ない試合かもしれないが
肉弾戦と、球際の激しさなど、非常に見ごたえのある開幕戦となった。
■まとめ
鳥栖は、藤田や水沼など、本来技術の高い選手でも、
開幕戦だからか、ロングやダイレクトで雑なボールを返すことが多かった。
そのため、良いつなぎは少なく、前線への放り込みだらけの単調な攻撃が多かった。
崩しきれなかったのはそのためか。
好材料はペクの突破力と技術が鳥栖でも活きていたこと。
フォローや連携がより良くなれば更に戦力になるだろう。
また左サイドは安田ほどとは行かないが、チェが無難にプレーし、
吉田は守備に強みを見せた。
難しい内容ながら、それでも勝てたことは大きい。
水沼、池田、キムミヌ、ペク、早坂の5人は
それなりに遜色のないメンバーであり、少し層は厚くなったか。
あとは中盤の得点力が上がれば、今年の鳥栖も侮れない。だろう。
■選手総評
林 6.0
仕事は少ない中、安定感抜群。彼ならば先制点も止めれたかと期待してしまう。
ソングン 5.5
攻守に無難なプレーもフォローが遅かったり少しずつ連携が悪かったか。
ミンヒョク 5.5
失点のシーンの前後にやや守備が不安定になるも、時間とともに安定。
菊地 6.5
的確なフォローとカバーで守備を構築。
丹羽 6.0
珍しいミスも散見されたが、質の高い守備と前へのフィードを見せる。
藤田 6.0
ロングスローでも貢献。FKで値千金の決勝Gをアシスト。しかし彼にしては雑なプレーが多かったか。だが、守備でも献身性を発揮し攻守に激しくプレー。
谷口 5.5
時間とともにフィットしてきたが、新潟のレオシルバを相手に終始押され気味。
ペク 6.0
まだまだ単独プレーが多いが、独力での突破や高い技術を披露。運動量も豊富。
池田 6.5
90分通して戦った。見事な動き出しから決勝ゴールを奪取。
キムミヌ 5.5
安田の抜けた影響か、周囲と噛み合わない場面が多く。気概は見せたが。
豊田 6.0
自ら得たPKを決めて祝砲を上げる。
90分落ちないプレスと前線の基点となったが決定機は演出しきれなかったか。
早坂 6.0
交代出場の意味を理解し、中盤に運動量をもたらした。
水沼 5.0
やや空回り。チャンスでの質の高いプレーが出来ず、不満の残る内容。
吉田 -
出場時間が短いも、しっかりと守備に蓋をした。
森下 6.5
この内容でも勝ちきったことは大きい。
「鳥栖のサッカー」をしっかりと体現した。
やや運もあったが、我慢する時間を我慢し、後半はシュートをほとんど打たせず
脅威だったラファエル、レオシルバを抑えきったことも収穫。
審判の判定もどちらにとっても微妙な判定もあったが
不満から自滅したのは新潟のほうか。
鳥栖は「我慢」と「諦めない」ことに関しては慣れてる分強かった。
2015年 開幕!!


■追記:豊田のインタビュー
「ボクは鳥栖とともに戦います。自分の夢が叶うまで。
しっかり自分らしさ、鳥栖らしさを全面に出して戦っていけるように頑張ります。
まだまだきょうはお客さんが足りません。
もっともっと仲間を連れて一緒に戦ってください。
寒さなんて関係ないです。
ボクらが熱くします!よろしくお願いします!」
移籍も噂された豊田。
「夢」とは、鳥栖でのJ制覇なのか、海外での活躍なのか、代表でW杯に出ることか・・・
いずれにせよ、「夢」を語ることは、叶わないときの失望も背負うことになる。
そしてそれに耐えて、また成長する。
豊田が「鳥栖と戦う」と名言してくれた事に
涙したサポーターも多数居ただろう。
彼の夢が叶うまで、僕らは豊田を見届けたい、と思わせてくれた。
力強い言葉とプレー。
無骨な豊田の魅力が滲み出たインタビューだった。
■試合ハイライト:
前線でのチェックをかけたタイミングでカウンターから、
キムミンヒョクが食いついてラインが崩れた、その隙間に
山本にスルーパスを通され、ラファエル・シルバがスピードを落とさず
コントロールして、独走から先制を許す。
林も触ってはいたが、止めきれず。
その後舞行龍ジェームスが自損事故で交代。
豊田と互角に競り合ってただけに新潟には痛い交代となった。
その後は肉弾戦が続くも、丹羽の深いクロスを谷口が落としたところに
豊田が走りこみ、それを後ろから交代した大野が倒してPK。
つくづく新潟には不運な状態。
PKを豊田が豪快にゴール右上隅に蹴りこんで同点。
同点で折り返したあとは、膠着状態が続く。
それでも後半、いい位置でもらったFKを
藤田が柔らかくゴール前に送る。
豊田を気にしすぎてファーに逃げた豊田にCBとSBが釣られる。
その間からスッと入り込んだ池田圭。
足先でやさしく合わせて2-1と逆転に成功。
その後は運動量と強さの確保のために早坂、吉田を投入。
水沼はまだフィットしきれてない感じもしたが、
逃げ切りに成功した。
鳥栖は後半、新潟にほとんど仕事をさせず。
”我慢比べ”に勝ち切った。
■鳥栖の現状
攻撃:
水沼が控えなったが、ペクの運動量と強さは十分に期待できる。
テクニックタイプの水沼、パワーのあるペクと使い分けが出来れば尚良いか。
今年も藤田のパス、キムミヌのドリブル、池田のファイトに豊田のフィジカルと
それぞれ特徴ある選手が揃っており、大量得点はなくとも
どこかで崩せる、シュートまでは行ける、という形は作れそう。
FWは相変わらず豊田の存在感が大きいが、簡単に代わりが居ない選手。
池田の得点がどこまで伸びるか?によってより上位を目指せる可能性はある。
守備:
谷口も自分の役割を理解しており、高橋が出遅れてるが藤田とのボランチに大きな不安は無い。
菊地、キムが磐石なCBも不安はない。
左SBが安田が抜けた穴となったが現時点ではチェが埋めている。
やはり攻撃のときのフォローの遅さ(やや守備重視)と、
クリアや、簡単なキックの精度などに差があると感じてしまう。
とは言え、最低限の守備は出来ており、また吉田が控えてることからも
守備としては大きな穴にはならないだろう。
Jリーグ第1節
鳥栖 VS 新潟 2-1(豊田(PK)、池田)

■前提
2015年の開幕戦。
2014年は5位の鳥栖と、12位の新潟。
5位の鳥栖は首位と勝ち点差はわずかに3。
しかし得失点差や安定感などまだまだトップグループとは差がある。
だが、新潟とはJリーグでは4連敗している。
森下新監督になり、安田が抜けたものの、ほとんどの主力が残った鳥栖。
新しい戦いが始まる。
■スタメン
GK:林
DF:丹羽 菊地 ミンヒョク ソングン
MF:藤田 谷口
MF:ペク 池田 キムミヌ
FW:豊田
■前半
鳥栖と新潟はチームスタイルが似ている。
前線からしっかりとプレスをかけていき、手数をかけずに攻める。
そんな中で存在感を発揮したのは新潟の外国人3人。
コルテースは噂ほど派手な選手ではなかったが、
堅実なプレーと的確なパスでチームを落ち着かせていた。
鳥栖の左SBはチェ。ここでボールが落ち着かず
無理やりなクリアが多く、新潟の時間が増えた。
そして、中盤ではレオシルバが谷口らに仕事をさせず
圧力をかけ続けた。
鳥栖の狙い目は左サイド。
ペクとキムミヌが交互に攻めたが、新潟の左サイドが固いのに比べて
急造の右サイドは穴になっていた。
だが、一番の脅威はラファエル。
強靭なフィジカルで鳥栖のDFをものともせずシュートまで持っていく。
前半のうちにミンヒョクのチェックでずれたDFラインを抜け出して
スピードとパワーを見せて新潟が先制。
ここからしばらく新潟の時間であったが、
転機となったのは舞行龍ジェームズの怪我。
これにより大野に交代した新潟はじょじょに後ろの安定感がなくなる。
そして丹羽の良いクロスを豊田が潰されてPK。
これを難しい右上隅に自ら決めて1-1で前半を折り返す。
■後半
後半、メンバーを代えずに望んだ鳥栖。
前半以上にプレスを強めてきたのは鳥栖のほうだった。
ロングスローやコーナーを増やしてじょじょに押し込んでいく。
そしてゴール近くで得たFKを藤田がやわらかいクロスを入れる。
豊田と谷口の間からぽっかりと空いたスペースに池田が飛び込んで2-1と逆転。
その後、お互いに決定機は少なく、中盤や前線での潰し合いが目立つ試合となった。
途中で出てきた指宿にも仕事をさせず、
早坂、水沼を出して運動量を確保して逃げ切りに成功。
サポーター以外からは見るべきハイライトの少ない試合かもしれないが
肉弾戦と、球際の激しさなど、非常に見ごたえのある開幕戦となった。
■まとめ
鳥栖は、藤田や水沼など、本来技術の高い選手でも、
開幕戦だからか、ロングやダイレクトで雑なボールを返すことが多かった。
そのため、良いつなぎは少なく、前線への放り込みだらけの単調な攻撃が多かった。
崩しきれなかったのはそのためか。
好材料はペクの突破力と技術が鳥栖でも活きていたこと。
フォローや連携がより良くなれば更に戦力になるだろう。
また左サイドは安田ほどとは行かないが、チェが無難にプレーし、
吉田は守備に強みを見せた。
難しい内容ながら、それでも勝てたことは大きい。
水沼、池田、キムミヌ、ペク、早坂の5人は
それなりに遜色のないメンバーであり、少し層は厚くなったか。
あとは中盤の得点力が上がれば、今年の鳥栖も侮れない。だろう。
■選手総評
林 6.0
仕事は少ない中、安定感抜群。彼ならば先制点も止めれたかと期待してしまう。
ソングン 5.5
攻守に無難なプレーもフォローが遅かったり少しずつ連携が悪かったか。
ミンヒョク 5.5
失点のシーンの前後にやや守備が不安定になるも、時間とともに安定。
菊地 6.5
的確なフォローとカバーで守備を構築。
丹羽 6.0
珍しいミスも散見されたが、質の高い守備と前へのフィードを見せる。
藤田 6.0
ロングスローでも貢献。FKで値千金の決勝Gをアシスト。しかし彼にしては雑なプレーが多かったか。だが、守備でも献身性を発揮し攻守に激しくプレー。
谷口 5.5
時間とともにフィットしてきたが、新潟のレオシルバを相手に終始押され気味。
ペク 6.0
まだまだ単独プレーが多いが、独力での突破や高い技術を披露。運動量も豊富。
池田 6.5
90分通して戦った。見事な動き出しから決勝ゴールを奪取。
キムミヌ 5.5
安田の抜けた影響か、周囲と噛み合わない場面が多く。気概は見せたが。
豊田 6.0
自ら得たPKを決めて祝砲を上げる。
90分落ちないプレスと前線の基点となったが決定機は演出しきれなかったか。
早坂 6.0
交代出場の意味を理解し、中盤に運動量をもたらした。
水沼 5.0
やや空回り。チャンスでの質の高いプレーが出来ず、不満の残る内容。
吉田 -
出場時間が短いも、しっかりと守備に蓋をした。
森下 6.5
この内容でも勝ちきったことは大きい。
「鳥栖のサッカー」をしっかりと体現した。
やや運もあったが、我慢する時間を我慢し、後半はシュートをほとんど打たせず
脅威だったラファエル、レオシルバを抑えきったことも収穫。
審判の判定もどちらにとっても微妙な判定もあったが
不満から自滅したのは新潟のほうか。
鳥栖は「我慢」と「諦めない」ことに関しては慣れてる分強かった。
2015年 開幕!!


■追記:豊田のインタビュー
「ボクは鳥栖とともに戦います。自分の夢が叶うまで。
しっかり自分らしさ、鳥栖らしさを全面に出して戦っていけるように頑張ります。
まだまだきょうはお客さんが足りません。
もっともっと仲間を連れて一緒に戦ってください。
寒さなんて関係ないです。
ボクらが熱くします!よろしくお願いします!」
移籍も噂された豊田。
「夢」とは、鳥栖でのJ制覇なのか、海外での活躍なのか、代表でW杯に出ることか・・・
いずれにせよ、「夢」を語ることは、叶わないときの失望も背負うことになる。
そしてそれに耐えて、また成長する。
豊田が「鳥栖と戦う」と名言してくれた事に
涙したサポーターも多数居ただろう。
彼の夢が叶うまで、僕らは豊田を見届けたい、と思わせてくれた。
力強い言葉とプレー。
無骨な豊田の魅力が滲み出たインタビューだった。
■試合ハイライト:
前線でのチェックをかけたタイミングでカウンターから、
キムミンヒョクが食いついてラインが崩れた、その隙間に
山本にスルーパスを通され、ラファエル・シルバがスピードを落とさず
コントロールして、独走から先制を許す。
林も触ってはいたが、止めきれず。
その後舞行龍ジェームスが自損事故で交代。
豊田と互角に競り合ってただけに新潟には痛い交代となった。
その後は肉弾戦が続くも、丹羽の深いクロスを谷口が落としたところに
豊田が走りこみ、それを後ろから交代した大野が倒してPK。
つくづく新潟には不運な状態。
PKを豊田が豪快にゴール右上隅に蹴りこんで同点。
同点で折り返したあとは、膠着状態が続く。
それでも後半、いい位置でもらったFKを
藤田が柔らかくゴール前に送る。
豊田を気にしすぎてファーに逃げた豊田にCBとSBが釣られる。
その間からスッと入り込んだ池田圭。
足先でやさしく合わせて2-1と逆転に成功。
その後は運動量と強さの確保のために早坂、吉田を投入。
水沼はまだフィットしきれてない感じもしたが、
逃げ切りに成功した。
鳥栖は後半、新潟にほとんど仕事をさせず。
”我慢比べ”に勝ち切った。
■鳥栖の現状
攻撃:
水沼が控えなったが、ペクの運動量と強さは十分に期待できる。
テクニックタイプの水沼、パワーのあるペクと使い分けが出来れば尚良いか。
今年も藤田のパス、キムミヌのドリブル、池田のファイトに豊田のフィジカルと
それぞれ特徴ある選手が揃っており、大量得点はなくとも
どこかで崩せる、シュートまでは行ける、という形は作れそう。
FWは相変わらず豊田の存在感が大きいが、簡単に代わりが居ない選手。
池田の得点がどこまで伸びるか?によってより上位を目指せる可能性はある。
守備:
谷口も自分の役割を理解しており、高橋が出遅れてるが藤田とのボランチに大きな不安は無い。
菊地、キムが磐石なCBも不安はない。
左SBが安田が抜けた穴となったが現時点ではチェが埋めている。
やはり攻撃のときのフォローの遅さ(やや守備重視)と、
クリアや、簡単なキックの精度などに差があると感じてしまう。
とは言え、最低限の守備は出来ており、また吉田が控えてることからも
守備としては大きな穴にはならないだろう。
※ この記事は、2015年3月7日にアメブロ「虚言」で書いたものを移しました。
